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1. 難削材とは何か
難削材とは何か
難削材とは、文字通り切削加工が困難な材料のことを総称して言います。
切削加工が困難であるとは、以下の3種に分類できます。
- ①材質そのものが削りにくい材料である(チタン合金、超耐合金など材料特製によるもの)
- ②被削性の不明な材料(切削データのない新素材など)
- ③発火・引火しやすい材料(マグネシウムなど)
難削材が生み出す諸問題
こうした難削材が持つ特性により、実際の生産活動においては次のような諸問題を生み出すことになります。
- 工具寿命が短い
- 表面粗さや寸法精度が出ない
- 工具寿命長さがばらつく
- こば欠けやバリが発生する
- 工具欠損やチッピングの発生
- 切削熱が上昇しやすい
- 溶着が発生する
- 切削抵抗が大きい
- 切りくず処理性が悪い
- 加工が不安定で自動加工できない
図1は一般材と難削材のフライス加工のV-T線図です。正しい加工条件においても難削材の加工は著しく工具寿命を落とすことが分かります。